息子が3才くらいの時、家族4人でお祭りに行ったときのお話。
私は2人目出産の後からストレスフル生活だった為、お祭りの太鼓の音や人混みなどが苦手になってしまいました。
なので主人が娘と2人で屋台を見ている間、人混みから離れた広場で私と息子はボーッと待つのが恒例となっていました。
その日も広場でボーっとしていた私と息子ですが、急に息子が人混みに向かって走り出したので私は慌てて追いかけ、捕まえて元の場所に戻りました。
何度か息子が人混みの方へ行きたがるので私は「じっとしてるのが嫌なんだな」と勝手に思い
「あっちの人が沢山いる所の手前にある木をタッチしたら戻ってくるならいいよ？わかった？」と息子に言いました。
すると息子は大きく頷き満面の笑みで「わかった！」と言って木に向かって走り出します。
往復で100mくらいあるから、いい運動になるわぁー( ^ω^ )
なんて思ったのも束の間、木を通り過ぎて人混みに入っていくではありませんか！！！！
待て待て、待てぇーーーーい！！
私は50メートル走12秒のドンくさオバさんなんだよーーーっ！！！
全速力の甲斐も虚しく息子は迷子に。
きっとパパとお姉ちゃんの所に行きたかったんや…思い込みはダメですね。
すぐに主人の携帯に電話し合流してから迷子探しの放送をお願いしに本部席へ向かいます。
息子は、まだ迷子中みたい…
親はオロオロしているし最愛の弟が迷子という事で6歳の娘が
「どこいったのぉーーわぁーーん」
と思いっきり大泣きしています。
あなたが迷子？？ってくらい泣いとった。笑
その状況に私は、なんだか変なのですが感動。
何故かと言うと私には年子の弟がいるのですが幼少期は仲が悪かった為、
本気でどっか行け！と思ってましたし
弟も私の事を「お前は橋の下で拾われた子や」
などと言っておりました。
だから娘のように
「弟のことが心配で泣く」
なんぞ皆無だったなーーーと。
うちの娘は、なんて弟想いなんだー(*´Д｀*)
私が無慈悲な姉なだけなんですが…笑
長女同士、弟を持つ身として私は娘の事を、なんと素晴らしい姉なんだ！と尊敬の念を抱きながら、いつも見ているのです。
息子にも「あんた、こんな優しいお姉ちゃんが居て、ほんとに幸せ者だな」と何百回と言います。
また話が脱線しましたが息子は40分くらい見つからず、いよいよ誘拐されたかと心配になってきた頃に連絡が入り本部の迷子センターへ。
本当に生きた心地がしない、とはこの事です。
係員の方が「見つかって良かったですねぇ〜」と指差す方を見ると40代くらいのお母さんと10歳くらいの娘さんと談笑している息子の姿が！
全く泣いとらんっっ！！！(・・?)
娘は叫び泣きしとるというのにっ！！！
保護してくださったお母さんが「1人でいたので迷子かなと話かけたんですが、沢山お話ししてくれて全然泣かなかったんですよ。迷子放送を聞いて、この子やん！ってなって」娘さんも「めっちゃ、可愛い〜」と息子の頭をなでなで…本当にありがたい。感謝です。
私が息子に声をかけたら「どこいってたん？」
………(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))
こっちが聞きたいわーーーぃ！！！
皆、腰が抜けそうになりましたよ。
そして娘が一番ぐったりした祭りの日となったのでした。
ほんとにお疲れ様でした、と娘に労いの言葉をかけたほどでした。
息子の状況の分かって無さは「指示を忘れてしまう」「時間の感覚が無い」という発達障害からくるものだったのかもなぁーと今になって思っている次第です。
3歳の男の子なんて発達障害とか関係なく、そんなもんですかね？？
それが最初で最後の迷子騒動です。
何事も無く帰還してくれて本当に良かったって話でした(^.^)
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