「かわいそうやん」虫を逃がす使命 - 発達障害に見えない息子と家族の成長日記

娘はトカゲやかなへび、カマキリなどを捕まえるのが大好きだ。
虫かごに一旦入れて、すぐに部屋に入って図鑑で何を食べるか、どんな住みかを作るといいのか調べて実践する。

小学校5年になってもミミズを何匹も瓶に集めることもある。

田舎のじぃじの所へ泊まりに行っても釣りばかりしたがり、じぃじより釣るからいい気になっている。

もう「女の子」を卒業し、いっちょこまえの「女子」みたいな雰囲気で友達の前では振る舞っているが実は低学年の少年のような面も併せ持つ。
魅力的な女だ。笑

ときに、かなへびを狙って庭でハンター並みに目をギラギラさせている。

一度だけ素手で捕まえた時があり、こちらに向かって走ってきた。
娘が「ぎゃー噛み付いたぁーーっ」とパニックになっていた（ように見えた）ので私が慌てて金蛇を手から離してあげた事がある。

それが意図せず大惨事になった。

娘は生まれて初めて、かなへびを素手で獲れた興奮のあまりデカい声を出していただけで噛まれたことは痛くも何ともなかったのだ。
だから私が無理に手から、かなへびを離して逃がしてしまったため娘はその後1時間もの間、泣き続けたのだ。

そんなに長時間泣いている娘を見たのは初めてだ。勘弁してよぉ…

しかし申し訳ないことをしてしまった…

私「ごめんなーー叫んでると思って助けたつもりやって…」と謝ったのだが後の祭り。

娘は「せっかく捕まえたのにぃーー」
しくしくしくしく泣きつづけるのだ(*_*)

「かなへび事件」だ。

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男脳っぽい女子なのだ。

幼稚園の入園前にお弁当箱を買う時の第一希望が「トーマス」

私「んんーちょっと、おさるのジョージかスヌーピーにしない？？トーマス持ってるのは男の子ばかりやと思うけど…」

娘「それでもトーマスがいい！」

私「えーー、ジョージにしようよーー。皆と違う方がいいやんーー」

娘「わかったぁ」即答。

1人目ということもあり、私の思い通りにさせようとしてしまっていたな、と今になって大反省。

ちなみに息子の希望したお弁当箱は「プリンセスソフィア」だ。笑

結局おさるのジョージのお弁当箱を娘は使い、そのお古を息子が使っている。
（息子は偏食家で給食を止めているので学校へ行く時は、お弁当持参なのだ）

今思えば、その時にハマっているアニメキャラの弁当箱にしたいだけで2人共こだわりは無かったのだ。

何も聞かずに勝手に準備すればよかったかな、なんて思いました。

そんなこんなで娘は捕らえた虫を飼い始めるのですが、次の日から記憶の片隅にも無いらしく放置されるのです。

それを見ていた息子は翌日、娘が居ない隙を狙って捕らえられた虫の所へ向かいます。

私「どーするの？」

息子「虫を逃がすのが私の使命なのさっ」

と言って虫を庭へ放つのだ。

息子「虫がかわいそうやもん」

そうだそうだ。その通りだ。

いつも息子が散らかした後、娘がついでに後始末をしてくれているのだから、たまには姉の後始末をするがよい。

そうやって姉弟で持ちつ持たれつの関係は良いと思う。

娘はハンターのように捕まえる事が目的なので、もちろん虫を逃がされた事など気づかないまま時は過ぎるのであった……。

娘が言うに「家も作ってるし食べ物も水も入れてるから死なへんやろ」と。

生き物の命は大切にしてあげたいものです。

闇なのか？？
娘の心の闇か？？

娘に負担を強いてしまっているかも、という気持ちがゆえ、私は今日も考えすぎてしまうのです……。

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